令和4年9月、三条市で制定された『パートナーシップ・ファミリーシップ制度』。その第一号となったのが、三条市を中心にLGBTs啓発活動を行っていた〈PRIDE LINK〉の代表と副代表です。近年よく耳にするようになった「セクシュアルマイノリティー」という言葉ですが、当事者の実態や活動などを〈PRIDE LINK〉の代表と副代表にヒアリングし、彼らの活動を円滑にするべく始めたのが「LGBTsフレンドリーバッジ」の制作でした。
当事者であるがために迫害を受け、またそれを恐れるがゆえになかなかカミングアウトもできず、深刻に悩んでいる人が多く存在します。「LGBTsフレンドリーバッジ」は、身に着けることでセクシュアルマイノリティーの人たちや活動に尊重の意思を示すもの。「敵意はない」「あなたを一人の人間として尊重します」という意思を示すものとしてこの企画をスタートさせました。
国内外でも同じようなバッジは数多く存在しますが、それらを参考に、六色の丸い円で友好を示す環を描いたバッジ。POPを兼ねた専用のボックスと同時に2月末に完成し、三条市内の公共施設など、人の集まるところへ設置されました。また3月11日(土)にまちやまにて、PRIDE LINKの人たちと一緒にバッジの配布会を実施。「親族で当事者がいる」「介護士なんだが、自分にもできることをしたい」「実は当事者なんです」など、多くの人から賛同を得られることができました。
社会的に非常に意義のある活動ができたと思いましたが、この事業に決まるまでに非常に長い時間がかかってしまい、事業の実施自体が年度末ギリギリになってしまいました。普段から仕事のことだけでなく、さまざまな出来事などに目を向けることが大事であるということを、この事業から学んだと思えます。普段と違うことを行うからこそ得られる「気づき」。そうしたことを学べるのも、青年部の醍醐味なのではないでしょうか。
地域活性化委員会 笠井