~廃材に新たな命を吹き込む学生たちの挑戦!~ 学生商品開発 作るの前後

燕三条といえば “ものづくりのまち” 。日常生活に欠かせないカトラリーやアウトドア用品など、様々な商品が日々生み出されています。そうした商品は「誰が」「どんな用途で」といった、使う側の立場に立って考えて試行錯誤を繰り返しながら開発されています。そうした影の努力というものは普段陽の目を浴びることは滅多にありませんが、我々地域活性化委員会では、そうした顧客目線を踏まえた商品開発を、若い学生たちに体感してもらおうと思い、『学生商品開発 作るの前後』を企画しました。

この企画に興味を持って集まってくれたのが、三条市立大学に通う学生5名2チーム、三条市内の高校に通い、美大志望の高校生1名1チームでした。またこの企画の特長として、三条市内の工場から排出される不要となった廃材を素材として利用するというもの。青年部に所属する委員メンバー各社から、穴だらけの金属板やカラフルなビニールシート、さらには丸太などバラエティ豊かな廃材が集まりました。

各学生チームには青年部メンバーがアドバイザーとなって商品開発をサポート。製作の際に必要な溶接や切断など、DIYではできない作業については、青年部委員メンバー所属の工場で行いました。

およそ2ヶ月に及ぶ商品開発を経て、12月に〈ものづくり学校〉で行われたFPM(ファクトリーピースマーケット)のスペースを一部借りて販売会を実施しました。自分たちが作ったものが本当に買ってもらえるのか?不安と期待が入り混じったのは、学生たちだけでなく、サポートしていた青年部メンバーも一緒でした。当日はあいにくの天候で来場客も思ったように伸びなかったのですが、それでも数名の方が実際に購入していただき、各チームは2~3万もの売上を達成することができました。

閉会式では、「もっと〇〇すればよかった」「思ったよりたくさん売ることができた」などさまざまな感想を話した学生たち。式の最後に一人の学生が「ちょっともうひとつ良いですか?」と言い、こう続けました。「私は小さい頃から自分で製品を作って、販売してみたいと思っていました。それが今、この青年部のみなさんの企画のおかげで、夢が実現しました。本当にありがとうございました。もし第二弾を実施するのであれば、ぜひとも参加させて頂きたいと思います。」-自然と沸き起こる拍手。その場にいたすべての人の胸が熱くなり、本当にこの事業をやってよかった!と思った瞬間でした。

今回の事業では、商品ひとつを開発するためにさまざまな工程が必要なこと、そしてそれらがとても大事な工程であることを感じてもらえました。今回青年部アドバイザーは各チーム固定だったのですが、青年部メンバーは製造業、卸売業、などさまざまな業種の人たちが参加しているので、工程ごとに適切なアドバイザーに配置を変えると、もっと良い商品が生み出されたのではないか?と思いました。

学生と共同で事業を行うというのも、青年部ならでは。我々の活動に興味を持たれた方は、ぜひ参加応募してみてください。

地域活性化委員会 笠井

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